【書籍紹介】英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方

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英語習得におけるインプットとは、純粋に英語に触れることを指します。英語の教材であっても、日本語で解説しているものはインプットには含まれないのです。

『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方』p94


「なんとなく」の英語学習、そろそろやめにしませんか?


昨年末、ふと「もう一度ちゃんと英語を学び直そう」と決めました。


仕事に子育てに追われる毎日。まとまった時間は取れない。
それでも「英語ができたら世界が広がる」という想いはずっと胸の中にありました。


ラジオ英会話を毎朝15分、単語帳で語彙力アップ、TOEIC用問題集をコツコツ継続……
そんなふうに、あちこちに手を出してはいたものの、あるときふと立ち止まりました。

「これ、本当に正しい順番で学べてるんだろうか?」
「このままで、いつか英語が“話せる”日がくるのかな?」

迷いが出たそのときに出会ったのが、『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方』。


著者は第二言語習得論の専門家。タイトルだけで惹かれたのですが、読み進めるうちに

もっと早く出会いたかった…!


と心の底から思いました。


英語を勉強する“順番”を論理的に学べる一冊。
なんとなく始めた独学に「地図」と「コンパス」を与えてくれた、そんな感覚です。


今回の書評では、本書がどのように英語学習の視界をクリアにしてくれるのかを、英語学び直し中の一人としてリアルにお伝えしていきます。

contents

1. 書籍の概要とテーマ

本書は、「科学的研究に基づく最短&最速の英語学習」について、最も効率的かつ効果的に英語を身につけられる方法を学べる1冊です。


第二言語習得論(SLA)とコミュニケーション学を融合させた独自のメソッドを通じて得られたノウハウを体系的に学ぶことができます。


SNSでも話題になっており、発売後たったの10日で3万部を突破し、現時点ですでに6万部を達成しているいう人気ぶりです。

すぐに10万部突破すること間違いなしです!



一時期、リアル書店、オンライン書店ともに在庫切れを起こしていたことからも、その注目ぶりがわかります。

ちなみに、出版元である日本実業出版社のnote記事では、
・Amazon 第1位(語学3/10・英語リスニング3/10~17)
・紀伊國屋書店新宿本店 第1位(語学3/9~15)
・丸善丸の内本店 第1位(英会話・英語一般3/9~15)

とすごい実績が並んでいました。


本書には「なるほど!」「だから今までうまくいかなかったのか!」と思わず膝を打つような発見が満載です。


今まさに学び直しを始めた人や、長年英語に苦手意識をもっている人にとって、「今からでも遅くない」と思わせてくれる羅針盤になるはずです。

2. 著者の経歴と信頼性

本書の著者・川崎あゆみさんは、英語学習の専門家であり、株式会社グロバリの代表。
10年以上にわたり5000人以上の学習者を指導してきた、“最速で英語を習得するメソッド”の達人です。

Globali グロバリ

注目すべきは、そのメソッドがただのスパルタ式ではないところ。


第二言語習得論(SLA)」と「コミュニケーション学」という学術的な理論をベースに、日本人が効率よく・自然に英語を身につけられる方法を確立しています。


……と、ここまで聞くと、最初から英語が得意なエリートかと思いきや。
実は18歳でアメリカ留学した当初、英語が全く話せずに絶望した経験を持つ方なんです。


その悔しさをバネに、現地大学の厳しいカリキュラムをわずか2年半で準首席卒業、さらにTESOL(英語教授法)の修士号も取得。


JICA関連の実務経験を経て、現在は英語スクールの運営に加え、短大・企業での講師や政府関係者の通訳まで幅広く活躍されています。


プライベートでは二児の母という一面もあり、学習者目線に立った丁寧な指導が多くの人に支持されています。

子育ての大変さや忙しさを理解してもらえているという背景は、嬉しいポイントであり、勇気ももらえるなと感じています。


まさに、「英語で苦しんだからこそ、伝えられることがある」人。
本書は、そんな川崎さんだからこそ書けた、“等身大の学習者”への応援メッセージに満ちています。

@Ayumi_Eigo2023


3. 本書をおすすめしたい人

↓本書より引用掲載。著者 川崎あゆみ様より掲載許可をいただいております。

P3
P4


英語を“ちゃんとやり直したい”すべての人!!


この本は、「英語をなんとかしたいけど、どうすればいいのか分からない…」と感じている大人の学び直しに、特におすすめです。


たとえば、こんな人はいませんか?

英語をなんとかしたいけど…

・英語アプリや単語帳をやってるけど、手応えがない…
・英会話スクールに通ったけど、全然話せるようにならなかった
・中学英語からやり直してるけど、これで合ってるのか不安
・TOEICスコアは上がっても、会話になるとフリーズする
・勉強法を調べすぎて、何が正解か分からなくなってきた


……はい、まさに以前の僕自身です(笑)。



そんな“英語迷子”にこそ、本書はぴったり。


なぜなら、この本は「勉強法のテクニック」だけではなく、英語を身につけるための考え方と順番をしっかり教えてくれるから。


しかも、「自分に今、何が足りていないのか」「どこから手をつければいいのか」がクリアになるので、遠回りせずに学習が前に進みます。


また、著者自身が「英語が話せなくて絶望した」経験をもとに書いているので、語り口に説得力とあたたかさがあり、読みながら何度も励まされました。


「独学でやってるけど、もう少し道しるべが欲しい」
「英語を勉強しなきゃと思いながら、なんとなく先延ばしにしてきた」
そんなあなたに、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

4. 本書の魅力は?

↓本書より引用掲載。著者 川崎あゆみ様より掲載許可をいただいております。

P62〜63


この本の最大の魅力は、なんと言っても「英語を学ぶ正しい順番」が明確にわかることです。


英単語を覚えて、英文法をかじって、リスニングして…気づけば「全部中途半端」になっていませんか?


僕自身もそうでした。「いろいろやってるけど、いま自分はどこにいるの?」と迷子状態。


そんなときに本書が示してくれるのが、「こういう順番で、こう伸ばすのが効率的ですよ」という科学的かつ実践的なロードマップ


とりあえず、本書P62〜63に掲載されている【「英語の正しい学び方」ダイジェスト】だけでも見てください!これを見るだけでも、なんだか英語ができるようになれそうな気分になってきませんか?


僕は、本書を読んだ時点で「あっ、もう英語できるわ…」って思っちゃいました(気が早い


ここまで読んで、気になってきた方も多いのでは?


そんなあなたのために、もう少しだけ本書の情報を出しちゃいます。


勉強って、インプットとアウトプットのバランスが大切ですよね。
インプット:アウトプット=3:7が黄金比とも言われています。

多くの人は、「インプット過剰/アウトプット不足」に陥っており、それこそが「勉強しているのに成長しない」最大の原因ともいえます。インプットとアウトプットの黄金比は、3対7。インプット時間の2倍近くをアウトプットに費やすよう意識しましょう。

樺沢紫苑. 学びを結果に変えるアウトプット大全 (p.32). サンクチュアリ出版


このインプットとアウトプットをどのように進めていくべきかと超具体的なステップに落とし込んでくれているのが
・3章 How to編 インプットの「正しい学び方」(読む・聞く)
・4章 How to編 アウトプットの「正しい学び方」(書く・話す)
です。


その中でもコアとなるのは、
インプット学習の正しい学び方10ステップ

P152〜153



と、アウトプット学習の正しい学び方7ステップ

P214〜215

です。
(本書より引用掲載。著者 川崎あゆみ様より掲載許可をいただいております。)



さらに素晴らしいのが、川崎さんの説明がとてもわかりやすく、難解な専門用語を使わないこと



第二言語習得論というと「小難しい学術書かな?」と思いがちですが、本書は英語に挫折した経験がある著者ならではの温かさとリアルさがにじんでいて、「自分でもできるかもしれない」と思わせてくれます。

たとえば本書では、

・英語が「日本語みたいに」出てくるとはどういうことか?
・なぜ“文法や単語を先に覚える”だけでは話せるようにならないのか?
・子どもが母語を覚えるプロセスと、大人の英語習得の違いは何か?



といった問いを丁寧に解説しつつ、実際にどんな勉強をすればいいのかを提案してくれます。


読み終えたとき、「焦らなくていい。順番を守れば、ちゃんと話せるようになる」と背中を押された気持ちになりました。

5. まとめと評価

英語学習は、どうしても「続かない」「伸びない」「成果が見えない」と悩むことが多いものです。


僕自身も、いろんな教材に手を出しては、「これで合ってるのかな?」とモヤモヤする日々を過ごしてきました。


でも、本書を読んで気づいたのは——
「英語が話せない」のは、あなたの努力が足りないからじゃない。やり方と順番を間違えていただけということ。


『英語が日本語みたいに出てくる頭のつくり方』は、
単なる「勉強法」ではなく、英語が使えるようになるまでの道筋を教えてくれる一冊です。


・英語を話せるようになりたいけど、いつも三日坊主になってしまう
・忙しくてまとまった時間が取れないけど、効率よく学びたい
・学び直しを始めたけど、正しい方向に進めているか不安


そんな方にとって、本書は「迷いを晴らし、自信を与えてくれる“学びのコンパス”」になるはずです。


英語を「知識」としてではなく、「言葉」として使いたい。
そんな想いを抱いているすべての人に、心からおすすめします。


本書は、「ツナグ図書館」の活動を通じて、出版社:アスコム様よりご恵贈いただきました。
この場を借りて、お礼申し上げます。

他にも、聴く読書サービスのaudibleで聴き放題対象作品の中から、特に学びが加速するオススメの書籍を選びぬいて紹介しています。

無料で試すこともできるので、気になる1冊を見つけてみてください。

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